信号のある交差点で多いのが直進車と右折車の衝突です。
乱暴な運転の他にも前方が見えにくい、タイミングが取りにくい、運転に不慣れという理由で直進車と右折車が激突してしまうこともあるようです。
この記事では青信号で直進車と右折車が衝突してしまった場合の過失割合について体験談を交えて紹介していきます。
前のトラックで直進車が見えず激突
Rさん 女性の体験談
片側二車線の比較的大きな国道を走っていた時です。朝方だったためかトラックが多く、私の前にも大きなトラックが走っていました。
偶然、同じ交差点で右折をすることになったのですが、前のトラックに詰めすぎて停車してしまい、対向車があまり見えない状態に。
青信号だったので対向車の流れが切れたのだろうと思った&内心急いでいたこともあり、トラックに続いて右折すると…見落としてしまった直進してきた車と衝突してしまいました。
事故状況は?
(A)右折車の状況
- 青色で交差点に進入
- 前のトラックに付いて右折
(B)直進車の状況
- 法定速度50km/hで走行
- 青色で交差点に進入
過失割合は?
青信号で右折中に直進車に衝突した場合
基本過失割合は80:20(A:B)となり、右折車の過失が多く問われます。
青信号は直進車が絶対優先のように思われますが、道路交通法で青信号は『注意して進め』なので直進車の回避義務も若干問われる割合となります。
(A)右折車の過失が増える場合
今回の『前のトラックに付いていくように右折』のように前方を十分に確認していなかった場合は、右折側の過失が増えて85:15~90:10等に修正される場合もあります。
- 徐行せずに右折
- 直近右折(直進車が近づいていきなり右折する)
- ウィンカー無しの右折
- 大回り、早回りの右折
の場合も右折側の過失が増えることもあります。

(B)直進車の過失が増える場合
青信号で優先である直進車であっても、状況によっては過失を修正される場合があります。
- 15km/h以上の速度超過(75:25~70:30)
- 30km/h以上の速度超過(70:30~60:40)
- 交差点内での車線変更(75:25~70:30)
特に速度超過については厳しい判例(60:40)もあるので、あくまで目安です。
車は大丈夫でしたか?
交差点での事故となれば車もかなりの損傷だったはずです。
賠償金、修理費、買い替え費用など、急な手痛い出費がかさみますが、事故車の処理をどうするか冷静に判断して余計な出費をしないようにしましょう。