格落ち損とは、事故に遭った車の評価額が落ちてしまうことです。

例えば事故の前に200万円の査定額がついていた車が、事故を起こし修理したのちに170万円の査定額になってしまった場合、30万円の格落ち損(評価損)が発生していることになります。

綺麗に直っているように見えるのに、相場よりも自分の車が安くなってしまうのは辛いものです…

格落ち・評価損になってしまう要因は?

事故を起こしてしまった車は、例え見た目には分からないほど綺麗に修理したとしても査定のプロが見れば分かってしまうものです。

それに、いくら綺麗に直っているからと言って事故後に重大な修理を施した車を『事故車ではない』と偽って販売することは詐欺行為になってしまいます。

残酷ですが消費者を守るためにも格落ちによるマイナス評価は、車を販売する側にとっては妥当な対応とも言えます。

そして単純に事故を起こした車は『イメージ』が悪いのも事実です。

自動車に限らず、不動産でも事故物件が敬遠されるとおり『イメージが悪い』というのは評価が下がってしまう大きな原因です。

格落ち損(評価損)が出やすい例

傾向として『格落ち(評価損)』は、車の元の評価額が高いほど出やすいようです。

このことが保険会社とのトラブルの原因にもなっています。

フレームなど骨格部品の歪み

数トンにもなる車の事故では、自動車に相当の衝撃が加わりますから、骨格部品に少なからず歪みが生じてしまいます。

車にとって、シャーシやサイドメンバー、ピラーなどの骨格部分は一度歪んでしてしまうと外部からは修復が困難です。

外装とちがい内部の部品なので交換修理とはいかず、フレーム修正をしても完全に元には戻りません。

バンパーやドアの凹みは?

事故を起こしたからといって、必ずしも『事故車』扱いされるとは限りません。

バンパーやドアの凹みは部品交換で済むことが多いので、軽度な修理であれば『事故車』にならないこともあります。

新車であること

新車登録後から間もない(3年以内)比較的新しい乗用車であれば、格落ちが認められてしまうケースが多いです。

万全の状態だった時の評価額も高い(評価額はいわゆるイエローブックやレッドブックから算出されます)ので、事故の影響が強く反映されてしまいます。

修理費用の20~30%を相場としてマイナスされることが多いです。

外車であること

これまでの判例を見てみると、外車は格落ちを認められてしまうことが多いです。

外車はもともと国産車よりも高額な場合が多いことに加え、海外メーカーのブランド的な評価が価格に上乗せされているものです。

なので事故を起こした車は致命的なイメージダウンとなってしまうので、格落ちを認められてしまいやすいのです。

しかし保険会社が補償してくれることは少ない

悩む女性

問題は『格落ち』よって被った損害を保険会社が補償してくれるのかと言う点です。

残念ながら保険会社が補償するのは原則として修理費用であるという観点から、格落ち損への補償は非常に渋いのが現状です。

補償額についても算定・立証が困難で『評価損などない。欠陥は認められない』と否定されるのが原因です。

補償が認められるための条件は?

しかし、これまでの格落ち損の補償が必ずしも100%認めらないわけではありません。

次のように、修理技術の限界によって明らかな不具合が認められるときは、補償される場合があります(100%ではありません)

  • 修理した箇所だけ塗装の色合い・ツヤに違和感がある
  • 走行時に振動が出て乗り心地が悪くなった
  • ハンドルを切ってないのに曲がっていく
  • 加速・燃費が悪くなった

など、具体的な立証が必要となり、個人が保険会社と交渉して認めさせるにはハードルが高いのが現状です。

保険会社と上手く交渉できない時は交通事故サポートなどを活用すると良いでしょう。

乗り換えの『好機』かも?

賢い車の乗り換え

修理費も高いし、修理したところで査定も落ちるかも…そうなってしまえば逆転のプラス思考で『乗り換えの好機』と捉えても良いでしょう。

不必要な修理費を掛けて乗り続けるよりも、売ってしまって乗り換えたほうが長い目で見てお得な場合もあります。

車査定は1日1秒でも早い方が有利です

車の乗り換えを視野に入れる場合は、今乗っている車の価値が1円でも高い早いうちに複数社で査定をすることを強くお勧めします。

かといって一人で何社もの見積りを貰いに行くのは骨が折れますし、そうしているうちに損傷個所や不具合個所が悪化してしまっては元も子もありません。

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